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煎茶ってどんなお茶?緑茶と違うの?そもそも「せんちゃ」って読めない!煎茶ってなに?

孤高の日本茶インストラクター、大西です。

よくある質問で

「緑茶(りょくちゃ)」と「煎茶(せんちゃ)」の違い

について教えてくださいと聞かれます。

そもそも「せんちゃ」と読めない人もたくさんいます。

煎茶とはどんなお茶なのか?

知ってるようで知らない日本茶のこと。

今日は「煎茶」についてご紹介します。

煎茶ってどんなお茶?緑茶と違うの?そもそも「せんちゃ」って読めない!煎茶ってなに?

煎茶とはどんなお茶でしょうか?

抑えてポイントは次の3つです。

・緑茶と煎茶の関係
・お茶の産地
・煎茶のおいしい入れ方

1つずつ解説していきます。

緑茶と煎茶の関係

簡単に説明すると、緑茶のカテゴリーの中に煎茶が含まれます。

横並びに、「玉露(ぎょくろ)」「かぶせ茶」「碾茶」「ほうじ茶」などがあります。

ほかには「玉緑茶(たまりょくちゃ)」や「番茶(ばんちゃ)」などなど。

広く言えば、煎茶を緑茶と言ってもOKです。

その反対で緑茶を煎茶って言ったら、若干、誤解が生じるかもしれません。

分かりやすく表せば、こんな感じ ↓

図:筆者作

※ 日本茶の種類について詳しくはこちらをどうぞ →  https://singucha.com/japanese-tea-type/

みなさんがペットボトルで飲んでるお茶も、大半が煎茶です。

最近では「ほうじ茶」や「玄米茶」も見かけるようになりましたが、ほとんど煎茶。

すごく身近にあるお茶が煎茶です。

煎茶の歴史は江戸時代が始まりです。

日本茶の歴史となるともっと古くなります。

もしこの時代に烏龍茶や紅茶、コーヒーなど、ちがう飲み物が日本で流行っていたら、今、身近にある飲み物はお茶ではなかったかもしれませんね。

紅茶についてはこちらをどうぞ
 → https://singucha.com/how-to-make-black-tea/

お茶の産地

お茶の種類で一番多く作られているのが煎茶です。

おもな産地は、静岡県 鹿児島県 三重県 宮崎県 京都府 などがあります。

もちろんほかにもたくさんの産地がありますが、生産量の多い産地を紹介しました。

お茶の産地って答えられない方が意外と多いんです。

静岡県や京都府は出てきても、それ以外の産地はほとんど出てきません。

お米の産地を聞かれると、新潟や秋田くらいしか僕も答えられないので、分からないでもないです。

お茶も産地によって味も香りも変わるので、普段飲んでいるお茶以外にも、違う産地のお茶を探して味わってみるのもいいかもしれません。

この機会に他の茶産地も覚えておきたいですね。

※ 荒茶(あらちゃ)とは
お茶が商品になるまでには、おおきく二段階の工程に分かれます。
茶摘み後、保存のきく状態まで製茶したお茶を「荒茶」といいます。ここまでが一段階目です。
荒茶の生産量とはこの段階までのことを指します。
この荒茶から、大きさを整えたり、茎や粉などを取り除いたり、さらに乾燥させたりして、パッケージングすることを「仕上げ加工」といい、その後、商品として世の中に販売されていきます。

煎茶のおいしい入れ方

お茶は種類によって淹(い)れ方が少しずつ違います。

煎茶のおいしい淹れ方を簡単に紹介します。

お湯は少し冷ましましょう。

お茶の葉はたっぷりと使いましょう。

ゆすらず静かに待ちましょう。

濃さや量が同じになるように注ぎましょう。

最後の一滴までしっかりと注ぎましょう。

基本的な淹れ方ですが、「こうしなければならない」というものではありません。

渋いお茶が好きな人は渋く淹れていいですし、アツアツのお茶が好きな人は熱湯で淹れてもいいですし。

あくまでも「淹れ方の基本」として参考にして、自分の好みでおいしく淹れてください。

※ 冷茶の作り方についてはこちらをどうぞ
→  https://singucha.com/how-to-make-cold-tea/

まとめ

煎茶は日本で一番多く作られているお茶です。

飲み方が急須からペットボトルに変化しても、日本人の嗜好飲料としての地位は変わりません。

いつの頃からか、お茶は難しくめんどくさいものとして扱われるようになりました。

飲み方は自由でいいと思います。

型にはめて窮屈に飲むより、飲みたいときにおいしく飲めたらそれでいいんです。

ただその時に少しだけ、茶畑で作業している農家さんの顔を思い浮かべて、農作物に思いをはせる日本人らしい精神を大切していただけるとありがたいです。

これからお茶を取り巻く環境はどんどん変わっていくことでしょう。

世界中で日本茶が飲まれ、外国の方が日本の茶産地を訪ね歩くこともあるでしょう。

日本人より日本茶のことが詳しい外国人も増えてくるでしょう。

けっして悪いことではありません。

日本茶が世界のあらゆる地域で飲んでもらえるチャンスです。

これからも世界へ向けて日本茶の素晴らしさを紹介していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が少しでもあなたのお役に立てば幸いです。

※ 日本茶の種類について詳しくはこちらをどうぞ
→  https://singucha.com/japanese-tea-type/

※ やぶきたについてはこちらをどうぞ
→ https://singucha.com/brand-yabukita/

※ 紅茶についてはこちらをどうぞ
→ https://singucha.com/how-to-make-black-tea/