【阿波晩茶】四国徳島の阿波晩茶。製造方法を公開【桶出し→乾燥編】

阿波晩茶(あわばんちゃ)ってどうやって作られているの?
製造方法を知りたい。

そんな方に阿波晩茶の製造方法をご紹介します。

今回「日本茶インストラクター協会四国支部」主催の「阿波晩茶研修」に参加。
阿波晩茶の桶出しから乾燥までをご紹介します。

なかなか知られていない徳島の銘茶「上勝(かみかつ)阿波晩茶」を学びましょう。

  日本茶の種類についてはこちらをどうぞ → https://singucha.com/japanese-tea-type/

四国徳島の阿波晩茶。製造方法を公開

徳島県上勝町(かみかつちょう)。人口約1,500人の山あいの小さな町。
この町で、幻のお茶とも言われている「阿波晩茶」が作られています。
地元の上勝町では普通に飲まれているお茶ですが、同じ徳島県内でも上勝地域以外ではあまり飲まれていないお茶でもあります。

9月中旬。その製造現場を訪ねました。

※今回は、桶出し → 乾燥 の工程です。
茶摘み → 青殺 → 漬込み の工程はFacebook「四国お茶情報」をご覧ください。
https://www.facebook.com/四国お茶情報-436969863711094/

神田茶(じでんちゃ)生産組合【桶出し→乾燥】

フォークリフトで持ち上げています

まず初めに神田茶生産組合の武市(たけいち)さんの作業場を訪ねました。
行ってみるとちょうど桶から茶葉を出している最中でしたので、少し見学させてもらいました。

掻き出しているところ

夏に漬込んだ桶をフォークリフトで持ち上げて傾け、手作業で茶葉を掻き出して唐箕(とうみ)へ流し、
細かい葉を風で飛ばして選別していました。

唐箕から出てくる茶葉
こんな感じで作業してました

飛び出した葉は、ビニールハウスに広げたゴザの上に、ネットを敷いて天日干しします。
ハウスの中も外も、阿波晩茶特有の香りが漂っていました。

晩茶の香りが漂う

予定していた天上の楽園での桶出しが天候不良のため翌日に延期となったため、昼食を取ったあと、
再び、武市さんの家を訪ね、乾燥と選別の作業を体験させてもらいました。

月ケ谷温泉で昼食のとろろそばを食す。
出てくるお茶はもちろん上勝阿波晩茶。

乾燥は天日干しで三日間。ビニールハウスで行うのは武市さんの方法で、他の家庭では今も外で天日乾燥しているところが多いようです。

ビニールハウスいっぱいに広げます

全体的に乾いてきたらネットを持ち上げ、茶葉を中央に寄せ、それをまた広げていく作業を繰り返します。

9月中旬のハウス内は暑い

こうして乾燥させた茶葉を、篩機や風選機にかけて選別していきます。

まあまあ大きな篩機
静岡のメーカーさんのようです
3段階で篩分け
風選機

大まかな選別が終わると、最後に手作業で茎の部分や赤くなった葉を選別して完成となります。

茎や赤くなった葉を取り除いていきます

こうして出来上がった晩茶は、神田茶ブランドとして地元上勝の温泉や高速バス乗り場で販売されています。

武市さん、いつもご協力ありがとうございます。

天上の楽園【桶出し→乾燥】

翌日、青空の広がる中、天上の楽園、平岡さんを訪ねました。

7月下旬に日本茶インストラクター協会四国支部主催【阿波晩茶研修】で桶漬けした晩茶の桶出しを行ないました。

約2か月間、漬込んでいました

重石をのけ、上澄みの煮汁を捨てます。

独特の香りが漂います
棕櫚の葉が白く変色してました

被せていた棕櫚(しゅろ)の葉を取り、 桶から茶葉を掻き出していきます。

しっかりと漬込まれています
けっこう腰にきます

桶から出された葉を、ネットに均等に広げて乾燥させていきます。

直射日光はよく乾くが、暑い
桶から出した茶
手作業で行います

この時にも酸っぱい香りが漂っていました。乾燥していくにつれて、この香りは和らいでいきます。

すでに干してあったものと比べると乾燥度合いの違いがわかります。一時間ほど前に乾燥を始めた茶葉はだいぶ乾燥されていました。

出し終えました

広げ終わって休憩ということで、平岡さんの奥様がおやつとカルピスを出してくれました。
昔懐かしい味になんとも幸せな気分。

懐かしい味
昼食は途中で買ったちらし寿司と
平岡さんの奥さまが作ってくれた、そうめんと煮もの。美味。

午後になり少しずつ乾き始めた茶葉を裏返すように広げ直しました。

枯れ葉にしか見えない…
ネットの端を持って
真ん中によせて
真ん中に集めた葉を
また広げます

こうして乾燥を三日間繰り返して阿波晩茶は作られています。

平岡さんご夫妻と記念撮影

残念ながら三日連続で乾燥のお手伝いをすることは出来ないので、研修で作った阿波晩茶の仕上げは、平岡さんにお任せして、上勝町を後にしました。平岡さん、いつもありがとうございます。

まとめ

いかがでしたか。
阿波晩茶の乾燥や選別の方法が分かりましたか。

今回、多くの写真と文章でご紹介しましたが、イメージが湧きにくい部分もあると思います。
何より阿波晩茶の香りをお伝え出来ないのがもどかしいところです。

この記事を通して少しでも阿波晩茶の魅力をお伝え出来たのなら幸いです。
また、阿波晩茶に興味を持たれた方は、ぜひ来年、四国支部の研修にご参加くださいませ。

夏の日照りの中、なかなか味わえない茶摘みと四国の自然を、一緒に満喫しましょう。

※ 武市さんと平岡さんには、四国支部の研修先としてご協力いただいております。名前と写真以外の情報は公開しておりませんので、ご迷惑のかからないようご理解とご協力をお願いします。

※ 日本茶インストラクター協会四国支部の活動は、Facebook「四国お茶情報」で確認できます。
https://www.facebook.com/四国お茶情報-436969863711094/

  日本茶の種類についてはこちらをどうぞ → https://singucha.com/japanese-tea-type/