Picture book

いちご絵本のおすすめはコレ。絵本の概念が変わる『いちご』

いちごの絵本を探しています。

おすすめの絵本を教えてほしい。

そんな疑問にお応えします。

今回おすすめする絵本は、たくさんあるいちごの絵本の中でも絵本の概念を変えるような風変わりな絵本です。

ぜひ読んでもらいたい絵本のひとつです。

いちご絵本のおすすめはコレ。絵本の概念をかえる絵本『いちご』です

今回おすすめする絵本はこちら

作     / 新宮晋
翻訳協力者 / ボニー・ネルソン、マックス・A・リビ、カルラ・ヴァーシオ
発行    / 学校法人文化学園 文化出版局
初版    / 1975年5月10日第1刷発行
読み聞かせの時間 / 約5分

おすすめのポイントは3つ

・『いちご』の作者
・いちごの描写
・いちごの説明

1つずつ解説していきます。

おすすめその① 『いちご』の作者

『いちご』の作者である新宮晋さんは風の彫刻家として、国際的に有名な芸術家です。

『いちご』は彼が初めて手掛けた絵本で、そのほかにも『風の星』『サンダリーノどこから来たの?』『じんべえざめ』など、いくつかの絵本を出版しています。

現役の芸術家が作った絵本ということで、いわゆる「絵本」とは違う印象の絵本です。

おすすめその② いちごの描写

芸術家の絵本ということで風変わりな印象の絵本ですが、描かれているいちごは、いちごとしての特徴をとらえている正確なものです。

たとえば「いちごはつるを地面に這わしながら伸ばして増えていく」ところに注目したり、「花が咲いた後に実ができ、色がついて甘くなる」など、絵本としての表現方法は独特のものがありますが、いちごに対して着目する視点は一般的であり、その描写は細かく正確に描かれています。

おすすめその③ いちごの説明

この絵本の特徴はその表現方法です。

特にいちごの説明をしている言葉が他の「いちご」の絵本とはまったくといっていいほど異なります。

たとえば、いちごのつるが伸びていく様子を“赤いつるが大地にはずむたびに子供が生まれる。”と表現していたり、太陽の光を“太陽が金の雨を降らせる”と表現したり、いちごの実が赤く色づくさまを“みごとな夕やけを見た。”と表現したりと。

その文章には独特の表現があり、感性を磨くにはもってこいの作品です。

また、日本語を含め5か国語で文章が書かれているのも特徴的で、他の絵本では見ることのできない表現です。

まとめ

芸術家の絵本ということで、他の絵本とは雰囲気がちがう新宮晋さんの『いちご』。

描かれている絵や文章からはたくさんの刺激を受け取ることができるでしょう。

ひと味違った絵本『いちご』はおすすめの一冊です。

ぜひ子供たちと一緒に読んでみて下さい。