かえるの絵本でおすすめはありますか?
そんな疑問にお応えします。
かえるのほのぼのとした絵本ですが、伝えているメッセージはコミュニケーションについて。
にいみなんきちさんの文に登場する「2ひきのかえる」を、しまだ・しほさんがコミカルで可愛らしく描いています。
【おすすめ絵本】かえるの絵本と言えば『2ひきのかえる』がおすすめ
今回おすすめする絵本はこちら
作 / にいみ なんきち
絵 / しまだ・しほ
発行 / 株式会社理論社
初版 / 2019年9月初版
読み聞かせの時間 / 約5分
だれだって
『2ひきのかえる』より
きげんがわるいとき
あいてが気にいらないとき
けんかになってしまうこともある
“なかなおり”は
むずかしいことじゃない
おすすめのポイントは3つ
・かえるのいろ
・かえるたちの会話
・かえるから学ぶ
1つずつ解説していきます。
おすすめその① かえるのいろ
『2ひきのかえる』では、「みどりのかえる」と「きいろのかえる」が登場します。
絵本の前半部分で描かれている「かえる」に注目。
色が完全にはみ出ています。
かなり激しくはみ出ています。
でも、はみ出ているからこそ、2匹のかえるの感情が伝わってきます。
後半のかえると比較できる構成になっていて、前半のはみ出しがあったからこそ、後半のかえるの感情がしっかりと浮き上がってきますね。
かえるの表情もいい顔してますので、楽しく見て下さい。
そのほかにも、冬の表現や春の暖かさなど、雰囲気を伝える色使いも特徴的です。
細かく描くという絵本は多いのですが、『2ひきのかえる』は色の使い方で伝えてくる絵本です。
おすすめその② かえるたちの会話
「みどりのかえる」が「きいろのかえる」にむかって発した言葉が発端で、けんかが始まります。
冬になり冬眠するかえるたち。春になってふたたびケンカを再開しようとしますが、ここでケンカをふっかけた「みどりのかえる」のひと言で、すがすがしいくらいの変化が起こります。
最終ページのオチがなんとも平和な感じ。
言葉の言い回しもほのぼのした感じで、「なかなおりはむずかしいことじゃない」と思える最後の一節です。
おすすめその③ かえるから学ぶ
冒頭よりいきなりケンカ。
どんなお話に展開していくのかワクワクしながらすすんでいきますが、学びどころはたくさんあります。
「みどりのかえる」のことば、「きいろのかえる」の受け取り方、最後の結末。
いろんな場面で自分に置き換えて読んでみると、生き方のヒントが得られるような、そんな読み方ができる絵本です。
まとめ
表紙に描かれているかえるたちのように、春のポカポカ陽気にのんびりと読みたくなるような絵本です。
色使いやことばなどから、自分ごととして読み取ると多くのことが学べ、自然と和やかな気持ちにさせてくれます。
子どもたちだけじゃなく、コミュニケーションで悩んでいる人にも読んでもらいたいおすすめ絵本。
「2ひきのかえる」でした。