離乳食が終わりごはんを食べるようになったので、食べもの絵本を探しています。 ごはんに興味を持ってもらえるようなおすすめの絵本ってありますか?
そんな疑問にお応えします。
食べのも絵本はたくさんありますが、おすすめしたい絵本は平山和子さんの『おにぎり』です。
共働き世帯にとって「おにぎり」はコンビニで買うのが普通だと思います。
この絵本では手間ひまかけて作るものには思いが込められていることが分かります。
面倒でもたまには自分でにぎってみたくなる。
平山和子さんの『おにぎり』からは、そんなやさしさやあたたかさが伝わってきます。
【おすすめ絵本】『おにぎり』の魅力とは?にぎってみるとわかります
おすすめの絵本はこちら
文 / 平山英三
画 / 平山和子
発行 / 株式会社福音館書店
初版 / 1981年6月1日
おすすめポイントは3つあります。
・優しい手で握るおにぎり
・おにぎりの質感
・思い出の料理「おにぎり」
1つずつ解説していきます。
おすすめポイントその① 優しい手で握るおにぎり
平山和子さんの絵からはいつも柔らかい印象を受けます。
本物そっくりのおにぎりですが、今回の絵本では描かれている「手」に注目しました。
きっと「お母さん」の手だと想像しますが、やさしい手だとおもいませんか。
おにぎりをにぎる動作のひとつひとつが丁寧に描かれています。
お米が熱くて湯気が出ていて、それを握る手。
あたたかみのある色使いで描かれている手からは愛情を感じます。
できあがったおにぎりは間違いなく美味しいおにぎりですよね。
※ 平山和子さんの絵本はこちらもどうぞ ↓
おすすめポイントその② おにぎりの質感
文は平山英三さん。
ごはんの質感を短い単語で表現しています。
例えば、手のひらにのせたごはん。
「あつ、あつ。ふっ、ふっ。」湯気が出ている絵とともに、炊き立て感が伝わってきます。
おにぎりをにぎる描写では「くるっ、くるっ、くるっ…」とあります。
静止画なのに動いている様子がイメージできます。
余分な言葉は無く、ありのままを短い言葉で表現していて、受け取る側もそのままの印象で受け取れます。
余分な言葉が無いから、おにぎりの感じがそのまま伝わりやすいですね。
おすすめポイントその③ 思い出の料理「おにぎり」
おにぎりって、すごくシンプルですが思い出に残る「料理」です。
おかずがあるわけでもなく、お汁がつくわけでもありませんが、それだけで充分おいしくて、ドラマでも愛情を表現する夜食に登場するのはやはり「おにぎり」です。
今も昔も変わらず、思いを伝える「料理」としておにぎりはあるのかもしれません。
作る機会が減ってしまった今だからこそ、たまにはにぎってみてはいかがでしょうか。
きっと伝わるものがあると思いますよ。
まとめ
「おにぎり」を題材にした絵本は多くはありませんが、読み手が絵本の魅力を意識して読むと、一見すると単純なおにぎりの話でも多くの情報を伝えることができます。
絵本『おにぎり』が子どもたちに与える影響は小さくないでしょう。
『おにぎり』を読んで、お子さんがおにぎりが食べたいと言ってきたら、ぜひ一緒に握ってあげてください。
絵本とともにかけがえのない思い出になります。