雨降りの日におすすめの絵本はありますか?
そんな疑問にお応えします。
幼少期に読んだことがある人も多いのではないでしょうか。
雨降りの絵本の中でも昔からある有名な絵本。
それが『おじさんのかさ』です。
雨降りの日に思い出す名作絵本『おじさんのかさ』 おすすめ絵本です
今回おすすめする絵本はこちら
作・絵 / 佐野洋子
発行 / 株式会社講談社
初版 / 1992年5月28日第1刷発行
読み聞かせの時間 / 約6分
おすすめのポイントは3つ
・雨が降れば思い出す
・言葉と雨のリズム
・雨を楽しむおじさんの顔
1つずつ解説していきます。
おすすめその① 雨が降れば思い出す
いろんなところで『おじさんのかさ』の読者レビューが掲載されていますが、「子どもの頃に小学校の教科書に載っていました」という感想を見かけます。
そういえば私も幼少期に学校で習った記憶があります。
発行元の講談社のページには…
・厚生省中央児童福祉審議会推薦文化財
・全国学校図書館協議会選定図書
・日本図書館協会選定図書
と、ありました。
教科書への掲載についての情報は載っていませんでしたが、子どもたちにとっての優良図書には間違いないようです。
絵本の感じ方はひとそれぞれで、自由に感じるのが良いと思っています。
『おじさんのかさ』でもストーリーや絵からいろんなことを感じて、思い思いの感想を大切にしていただきたいですね。
おすすめその② 言葉と雨のリズム
『おじさんのかさ』に使われている文章はひらがなで書かれていて、ちいさな子でも読めるようになっています。
また文章の間合いが心地よく、リズミカルに最後まで読むことが出来ます。
雨が降っても傘をさすことなく、濡れて帰ったり、雨やどりしたり、ほかの人の傘に入れてもらったりと、主人公の「おじさん」は傘をとても大事にしています。
その様子をリズムよく読んでみましょう。
知らず知らずのうちに、おじさんの行動や感情など、描かれている以上の情景が記憶に残っている事でしょう。
おすすめその③ 雨を楽しむおじさんの顔
絵本の後半では、おじさんはついに傘を開きます。
それは男の子と女の子の歌がきっかけ。
ここでもリズムよい歌が楽しさを引き立てています。
おじさんがつられて歌ってしまうシーンはこちらも楽しい気持ちにさせてくてます。
描かれている絵からも、おじさんの気持ちが伝わってきて、傘を大切にしながらも、傘の良さに気づいていく様子が描かれています。
おじさんの表情がとても可愛らしく描かれています。
まとめ
傘の新たな魅力に気がついたおじさんは、満足した様子でうっとりとして、雨に濡れた傘を見にいきます。
よほど傘が好きなんでしょうね。
おじさんの純粋なまでの傘が好きという心。
軽快なリズムと柔らかい表情のおじさん。
最後の「おくさん」の言葉が、またほどよいオチをつけてくれています。
少し変わったおじさんかもしれませんが、純粋なこころを持ったステキなおじさんの印象は、子ども心にしっかりと残っていくでしょう。
雨の日に読みたいおすすめ絵本『おじさんのかさ』でした。