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【おすすめ絵本】春といえば桜です。読みたいおすすめ絵本『さくら』

春に読みたいおすすめの絵本を教えてほしい。

そんな疑問にお応えします。

春と言えばやっぱり桜を思い浮かべます。

桜の絵本はたくさんありますが、おすすめするのは、長谷川摂子さん、矢間芳子さんの『さくら』です。

【おすすめ絵本】春といえば桜です。読みたいおすすめ絵本『さくら』

今回おすすめする絵本はこちら

文    / 長谷川摂子
絵・構成 / 矢間芳子
発行   / 株式会社福音館書店
初版   / 2005年4月1日 かがくのとも発行
読み聞かせの時間 / 約6分
読んであげるなら / 4才から
じぶんで読むなら / 小学校初級から

おすすめのポイントは3つ

・さくらの一年間
・さくらがしゃべる!?
・さくらの種類

1つずつ解説していきます。

おすすめその① さくらの一年間

『さくら』では、桜の1年間の変化が描かれています。

かがくのともの出版ということもあって、科学絵本らしく非常に細かい部分まで丁寧に描かれています。

たとえば、花びら一枚一枚やおしべめしべの付き方、虫喰いの葉っぱなど。

また、桜の木以外の部分でも、鳥や昆虫、季節の移り変わりによる木々の色づき方など、桜が成長していく様子が丁寧に描かれています。

細かい部分の描写は科学絵本の魅力の1つです。

おすすめその② さくらがしゃべる!?

『さくら』は桜の木が語りかけてくる一人称の文で構成されている絵本です。

桜の木が主人公となり、自身の成長について説明していく文章なので、植物なのに人格をもったひとつの物語として読むことができます。

感情も表現されているので気持ちも入りやすく、記憶に残りやすい絵本です。

また、一人称のセリフで読み聞かせることで、植物にも命があるということを子どもたちへ教えてあげると、植物を愛でるこころを育むことにも繋がりますね。

おすすめその③ さくらの種類

『さくら』では日本の桜の代表格である「ソメイヨシノ」の一年が描かれていますが、裏表紙にそのほかの代表的な桜が描かれています。

ほかの桜にも興味が持てるように、読み聞かせの際には裏表紙もしっかり見せてあげたいところですね。

いろんな桜に興味をもって、4月に親子で桜を見に行って、どの種類の桜なのか見分けるのもいい経験になりますね。

まとめ

『さくら』は科学絵本らしい細かい描写や桜の木が語りかけてくる文章が特徴です。

桜が散ったあとの新しい芽が伸びている様子や、芽からつぼみができる様子など、4月の花見以外の時期では、なかなか気に留めることもありません。

少しでも植物に興味をもってもらえるよう工夫されている絵本ですので、ぜひお子さんに桜の一年間を語ってあげてください。

きっと、桜の季節を楽しみにしてくれると思いますし、植物を好きになってくれると思います。

春に読みたいおすすめの絵本『さくら』でした。