動物の絵本を探しています。おすすめの絵本があれば教えてほしい。
そんな疑問にお答えします。
数ある動物の絵本の中で、今回おすすめしたい絵本は『ネコヅメのよる』です。
作者の町田尚子さんが飼っている「白木(しらき)」という猫が主人公のファンタジーあふれる絵本。
ありえない描写がシュールでおもしろい。
子どもたちと一緒に楽しんで欲しいのですが、猫好きの方には年齢に関係なくおすすめしたい絵本です。
【おすすめ絵本】猫好きの方におすすめしたい絵本『ネコヅメのよる』
おすすめの絵本はこちら
作 / 町田尚子
発行 / WAVE出版
初版 / 2016年5月25日第1版第1刷発行
読み聞かせ時間 / ゆっくり読んで約3~4分
おすすめのポイントは3つ
・猫の白木(しらき)
・猫の言葉
・猫の世界
1つずつ解説していきます。
おすすめその① 猫の白木(しらき)
この絵本の主人公は、作者の町田さんが飼っている「白木(しらき)」という猫です。
表紙からして、いきなりなんとも言えない悪そうな顔をしているではありませんか。
「猫ってこんな感じだろうな」っていう雰囲気が驚くほどよく伝わってきます。
白木の他にもたくさんの猫が登場しますが、どの猫にも表情があり、彼らの感情が伝わってきます。
『ネコヅメのよる』の画からは、ぜひ猫たちの感情を受け取ってください。
また、風景の描写も美しく、夜空などが絶妙な色合いで描かれています。
猫の表情と併せて注目して読んでいただきたいところです。
ほかにはところどころに落ちている「ねこじゃらし」が面白い。
無意識に猫の気分になってしまう…。
つい気になってページ内に描かれている箇所を探してしまいます。
おすすめその② 猫の言葉
『ネコヅメのよる』は文が短く読みやすい絵本です。
短い文章ですが、描かれている絵にピッタリの文なので、そのページの内容が一瞬で伝わってきます。
絵本の後半部分になると他の猫との会話があり、猫の世界が現実にあるように感じます。
われわれ人間が知らないだけで、ひょっとしたら本当にこのような猫の世界が存在するのかもしれません。
ありえそうなリアルな「会話」に注目です。
おすすめその③ 猫の世界
「ネコヅメのよる」にはたくさんの猫が集まってきます。
「ありえないでしょ!?」と思える場面がいたるところに出てきますが、ありえたとしても良いような、クスッと笑えるシュールな面白さがあります。
猫の世界が存在しても誰にも迷惑はかかりませんよね。
自由な発想を育むことができる、ファンタジーあふれる絵本です。
まとめ
読み始めるとすぐに町田さんの描く世界に引き込まれています。
別段、絵本という感覚もなく、動画を観ているような感じでしょうか。
リアルな描写と短い言葉によって猫たちの声が聞こえてくる絵本です。
大人も楽しめる絵本『ネコヅメのよる』。
独特のシュールなおもしろさを味わってください。