野菜嫌いの子どもに、野菜を好きになってもらいたい。
野菜に興味を持って、少しでも食べられるようになってほしい。
子育て中のお母さんの共通の悩みじゃないでしょうか。
絵本を読むと野菜が好きになる。
そんな絵本があればいいですよね。
そこでおすすめしたいのが、平山和子さんの絵本『やさい』です。
平山和子さんの『やさい』には子どもたちが野菜に興味を持てるような力強さがあります。
野菜を好きになってもらうために、絵本の力も借りてしまいましょう!
【おすすめ絵本】『やさい』を読むと野菜が好きになる!
おすすめの絵本はこちら
『やさい』
作 / 平山和子
発行 / 株式会社福音館書店
初版 / 1977年10月1日初版
おすすめポイントは3つあります。
・野菜の描写
・野菜の表現方法
・野菜の時代背景
1つずつ解説していきます。
おすすめポイントその① 野菜の描写
平山和子さんの絵本の魅力は、何と言ってもそのリアルさにあります。
『やさい』の中で描かれている5種類の野菜ですが、単に描かれているのではなく、野菜たちそれぞれにストーリーがあります。
野菜が採りたてである事を見事に表現していて、ページをめくると思わず「うわー」と声を上げてしまうような描写です。
あたかも目の前に畑があるような、絵であることに気づかないくらいのリアルさが、野菜の魅力を伝えてくれます。
※ 平山和子さんの絵本はこちらもどうぞ ↓
おすすめポイントその② 野菜の表現方法
使われている文章はほぼ一文ずつで、使われている言葉も難しくありません。
描かれている野菜は、読み手の表現で印象が大きく変わります。
例えばだいこんのページでは「ふとった だいこんですよ。」とあります。
「大きなだいこん」ではなく「ふとっただいこん」です。
表現が豊かじゃないですか。太るのは人や動物だけじゃありませんね。だいこんも太るんです。
そんな感覚で使われている言葉を読んであげると、子ども達の野菜に対する感じ方は違ってくるかもしれません。
おすすめポイントその③ 野菜の時代背景
現代では八百屋さんを見かけることはほとんどありません。
田舎の一部の地域にはまだあるのかもしれませんが、昔のスタイルで販売しているお店はなかなか見ることはないでしょう。
昭和の時代にはまだ八百屋さんがあり、絵本の中のセリフも違和感はなかったのかもしれません。
八百屋さんこそ無くなってしまいましたが、時代が変わっても新鮮な野菜が店頭に並ぶ光景は変わりません。
スーパーの入り口にはその季節の旬の野菜が並びます。
絵本を読んで、お子さんと並んでいる野菜がどこから来たのかを想像してみてはいかがでしょうか。
食べる以外の興味を示してあげるのも、野菜を好きになるきっかけになると思いますよ。
まとめ
平山和子さんの絵本に描かれている野菜はどれも美味しそうです。
リアルな描写だけではなく、ストーリーがあり、野菜の特徴を伝える言葉もあります。
あとはお子さんへの関心、愛情を付け加えて読んであげるだけで、きっと野菜に対しての苦手意識はなくなるでしょう。
もちろん好き嫌いはあるのかもしれませんが、興味を持つだけでも、大きな一歩です。
温かみのある平山和子さんの絵本『やさい』。
この絵本をきっかけにお子さんが1つでも野菜を好きになってくれるといいな。