クリスマス絵本を探しているけど、たくさんあってどれがいいのかわからない。
おすすめのクリスマス絵本を探してる。
そんな方にご紹介したい絵本があります。
クリスマスの季節。お子さんに読んであげたいクリスマス絵本がたくさんあると思いますが、
その中でも情景を感じられる映画のような絵本をご紹介します。
この記事を読んで、クリスマスの絵本選びの参考にしていただけると幸いです。
【絵本】クリスマスに読みたいおすすめ絵本はこれ『急行「北極号」』
絵と文 / クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳 / 村上春樹
発行 / あすなろ書房
2003年11月10日初版発行
おすすめポイント
・文章の美しさ
・絵の美しさ
ひとつずつ見ていきましょう。
文章の美しさ
翻訳が作家の村上春樹さんということもあり、絵本としては文章が文学的で表現が豊かです。
たとえば、雪が降っているという表現を「まわりにはふわふわと雪が舞っていた」と訳しています。
どうでしょうか。
普段の生活のなかで「ふわふわ」という表現を使うことって少なくないですか。
お子さんに「ふわふわ」っていう言葉を使って表現していますか。
ほかにも「遠くの町や村の明かりがちかちかとまたたくのが見えた」とか「冷えびえとした暗い森」など、
情景が思い浮かぶような美しい文章がこの絵本にはたくさんあります。
文学的な文章に触れると表現の幅が広がりますし、心が豊かなります。
絵本は親子で読むものですが、一人で読んでも充分満足できるくらいの訳文です。
急行北極号はこのように、豊かな表現を自然に伝えられる絵本です。
絵の美しさ
急行北極号は少年を乗せて北極点を目指して走っていきますが、絵は明るい感じの色使いではなく、どこか物悲しい感じにもとれます。
僕には芸術的な評価はわかりませんが、村上春樹さんの文学的な言葉にマッチした幻想的な絵に感じました。
世の中には絵本がたくさんありますが、このような情景が残るような絵本は少ないかなと思います。
見開きいっぱいに広がる情景を親子で感じていただきたいですね。
1986年コルデコット賞
急行北極号は1986年度コルデコット賞を受賞しています。
コルデコット賞とは、アメリカの児童図書館協会が、アメリカ合衆国でその年に出版された「最も優れた子ども向け絵本」に毎年授与している賞です。引用ウィキペディア
紹介するにあたってコルデコット賞について調べて、そこで初めて急行北極号が非常に評価の高い絵本だということを知りました。
僕はこの賞の事をよく知りません。
賞を取っているからおすすめしているのではなく、純粋に良い絵本だなと感じておすすめしています。
私の息子と娘は、賞うんぬんを抜きにして「お父さんのお気に入りの絵本」として急行北極号を覚えています。
親子で絵本を楽しむのには、お父さんのお気に入りの絵本で充分なんですよね。
お気に入りすぎて、クリスマスに関係なく読んだこともあります。子ども達は覚えていませんが…。
まとめ
絵本の読み聞かせを通して育まれるものは、子どもの語彙力や読解力、想像力ではなく「親としての愛情」だと思っています。
親子のコミュニケーション、取れていますか。
急行北極号は映画のような絵本です。
ぜひお子さんに読んであげて、読み終わったあとの余韻を楽しみながら、文章や絵から伝わってくる情景を、親子で味わってみてください。
きっとお子さんに対しての気持ちが、より大きくなっていると思います。
親子でステキな絵本の時間になることを願っています。